エントリーシート

就活で避けては通れないエントリーシート(ES)。

氏名や住所、学歴といった基本情報に加え、志望動機や自己PRなどの設問が並んだもので、主に本選考やインターン選考の序盤で課せられています。初めて書く方には慣れないものが多く、回答を考えるだけでも一苦労です。
ここでは、エントリーシートを書く際に注意しておきたい点についてご紹介していきたいと思います。

エントリーシートで見ている2つの基準

①文書作成、情報伝達能力
内容が各設問の要求に沿ったものになっているか、自身の経験や考えを他者に背景を含めてわかりやすく伝える能力が問われています。したがって、普段から論理性を求められるビジネスパーソンにとって「理解・納得・共感」しやすいエントリーシート(ES)を作成しましょう。
エントリーシート(ES)においては時系列順に思ったことを綴るものは評価されづらく、ビジネス文章寄りの論理構成が求められると考えられます。

②企業の求める人物像に合っているか
各業界・企業のビジネスモデルや社風によって、業務で求められる人物像(人柄や能力の志向性)は異なります。各設問を通じて、企業は就活生が自社の求める人物像に合っているかをチェックする判断材料としています。
多くの企業がエントリーシート(ES)で問う「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」や「自己PR」は、就活生の過去の経験を通じて人物像を見極めるための設問だといえます。
また、面接ではエントリーシート(ES)に記載された内容をもとに質問されることも多く、面接でより深く就活生について知るための資料としての役割も持っています。


それでは、エントリーシートを書く際の注意点についていくつかご紹介します。

①言葉遣いに気をつける
ESを書く際によくやってしまう言葉遣いのミスとして下記の2つがあげられます。

話し言葉
ですます調・である調の混在
 
まず『話し言葉』から解説していきます。
ビジネス文章では話し言葉を使わないのがマナーです。ESも企業に提出する大切な書類ですので、話し言葉はふさわしくありません。

接続詞

『なんで』・『だから』→『つまり』・『したがって』
『でも』→『しかし』・『だが』
 
上の接続詞などは、ついつい文章でも使ってしまう話し言葉の代表的な例です。書き言葉にすると、このように訂正することが出来ます。
書いているときは無意識に使ってしまうのでなかなか気づきにくいものなのでESを書き終わったら必ず話し言葉が混ざっていないか確認しましょう。

次に『ですます調・である調の混在』について解説していきます。
『ですます調・である調の統一』は作文の基本的なルールなので、いくら良い文章が書けたとしてもここが守れていない時点でESとしては落とされてしまいます。基本的に文章は『ですます調』か『である調』のどちらかで統一した方が良いでしょう。

②伝えたいポイントを先に絞る
分かりやすく相手に伝えるには、伝えるポイントを絞る必要があります。
自分の今までやってきた経歴をすべて盛り込んでしまって、何を伝えたいかがわからないESはよく見受けられます。
あれもこれもアピールしたい気持ちはわかりますが、自分のエピソードの中から『自分の意志で動いて、何かを成し遂げたこと』をピックアップし、『その中でも特に印象に残っていること』に絞るといいでしょう。

③企業の求める人物像と比較する
人事はどれだけ優秀な学生でも自分の企業に合わないまたは求めていない学生の場合は落とすことが多いです。
そこで、自分がどれだけ志望企業の求める人物像にあっているかをアピールする必要があります。
そのためにすることとしては以下のステップです。

1:志望企業の求める人物像を調べる。

         ↓

2:自分の強み、弱みを自己分析を通じて洗い出す。

         ↓

3:自分の強みややってきたことが志望企業でどのように役に立つかを言語化する。

自己分析のいい機会になるでしょう。

④面接で聞かれる事を想定して書く
基本的にESは最初の選考だけでなく、それ以降の選考でも使われることが多いです。それこそ面接では自分の作成したESをもとに質問されます。
しかし、ESを書く際には少しでも通過率を上げようと話を盛ったり、嘘を書いてしまうことが多々あります。こんなことをして通過しても次の面接では確実に落ちてしまうでしょう。企業はあなたの素の人物像を見抜いてきます。
自分の志望企業に受かりたいなら、ESで話を盛ったり、嘘を書かずにありのままの自分で挑むことが一番得策です。

ESは少しの注意点を意識するだけで劇的に質が上がるものです。
注意点を意識して最良のESを書けるようになりましょう!