業界研究

学生時代に就職活動を行っていた時には、業界研究を行っていた方は多いと思います。
しかし転職を検討していて業界研究を行っている方は、少ないのではないでしょうか?
今回は、転職をする時でも業界研究を行うメリットや、業界研究のやり方、各業界に向いている人の特徴について解説していきます。

 

業界研究とは?

業界研究とは、飲食業界・金融業界・IT業界など、世の中の多岐にわたる業界について調べ、理解を深めることです。
業界研究をすることにより、自分自身がどの業界に適性があるか判断する材料となります。
さらに業界研究は、自分の適性を判断するだけでなく、転職活動において自分が向かうべき方向を定めたり、各業界の方向性や将来性について理解を深めたりすることができます。

転職活動を行うにあたって業界研究をするメリットは以下の3点です。

①入社前後でのギャップを解消することができる

転職を行った後に苦労して入社したにも拘わらず、様々な理由から直ぐに転職するケースはよくあります。
転職をする理由の中で多いのが、入社前に考えていた仕事と業界の慣習の違いもあり、イメージにギャップがあることです。
そのギャップをなくすためには、企業研究も当然必要ですが業界研究も必要です。企業の業界内での立ち位置を把握でき、業界について詳しく知っておくことでギャップを解消することできるでしょう。

②視野を広くすることができる

未経験の業界だとしても、業界研究を行うことによって現職と繋がりがあることが分かったり、共通点を知ったりすることで、自分がその業界でも適性があることを知ることができます。
中途採用では同業種・同職種の方が即戦力になり、採用の可能性は高いですが、異業界・同職種の場合でも実績や結果を残してきた方であれば、十分に戦力として評価される可能性があります。
そのため事前にしっかり業界研究を行っていれば、異業種でも転職できるかもしれないという可能性が分かり、転職先について選択肢をより多く持つことができます。

③志望動機の理由づけがしやすくなる

応募する企業の選定が終了し書類選考に進む際、選考前の準備として志望動機を考えなければいけません。
業界研究を行っていれば、応募企業の業界での立ち位置やライバル企業などを知ることにより、企業への理解を深めることができます。
また、業界についてよく理解していれば、志望動機の説明を容易にしたり、深みを増したりすることが可能です。
既に企業に応募する明確な志望動機がある方でも、業界情報について理解しておくことで、万全の体制で面接に臨むことができます。


業界研究の基本フローは

①同業界で転職するか、他業界を目指すか決める
②次に挑戦する業界の情報収集をする
③応募する業界を1~2つまでに絞る

です。

転職者の業界研究は、業務経験、つまりは業界経験があればこそできるものです。そして転職によってまた新たな業界経験を積み重ねていくことになります。1つの業界で生涯活躍するか、いくつもの業界でさまざまなキャリアを重ねるか。それは自分の志向や将来への展望によって変わってくるはずです。業界の選択は自分自身の人生を大きく左右する決断の1つ。しっかりと情報収集を行い、納得いく形で十分な業界研究を行ってください。